東電OL殺害事件

やっとマイナリさんの再審が始まりそうだ。
検察が異議申し立てを行ったらしいので、名張毒ぶどう酒事件の例もあるので安心は出来ないが、刑の執行停止が決定され、それに対する異議も却下されたようなので、ネパールに帰国できるだろう。ネパールに帰れば再収監も出来ないだろう。あとは再審が決定され、国賠で保証されることを望むのみだ。

当時から色々な記事等を見ている限りでは、有罪とするには疑わしさ満点と思えていたのに、NHKクローズアップ現代に出ていた当時の高裁の裁判官は「どの証拠も有罪を示していた」と言っていた。しかし、被害者の体内に残っていた体液のDNA鑑定を不必要としたり、コンドームに残されていた精子の崩れ方に関する評価など、始めから有罪と決めてかかった評価としか思えない。巣鴨で発見された被害者の定期券に関しては彼を犯人とするには説明できないので、無関係だと説明を拒否していたし。何故無関係かの説明も無しに。

冤罪防止策として全面可視化が取りざたされているが、もっと簡単で重要なことは検察が持っている証拠の全面開示を強く主張する必要があると思う。
警察、検察は全面可視化に関しては「容疑者との信頼関係が・・・」とか言っている。
これも、密室でしか成立しない信頼関係など眉唾だし、すべての取調室に録音録画を整備する費用が云々とか言っているが、証拠の全面開示にを拒否する理由は無いと思う。検察側に不都合な証拠が無くなってることが数々発覚するけど。

【追記】
DNA鑑定結果や、今日の再審開始決定の理由を見ると再審決定が覆ることは無いと思う。あとの心配事は国賠訴訟を起こすと思うが、国賠訴訟での補償額が通常の日本人より減額されることが無い事を祈るのみだ。万一減額されるような事があったら、国際的に日本の恥を二重に晒すことになってしまう。
【訂正】
無罪が確定しても国賠ではなく、刑事補償でした。
今回の場合、便所のコンドームの精子はDNA鑑定を行ったのに、被害者の体内に残っていた精液のDNA鑑定を行わなかった事は十分に国賠に値すると思うのだけど。
体内の精液の血液型がマイナリさんの血液型と異なっていたから別人が犯人である可能性が非常に高いことを隠す意図でDNA鑑定を行わなかったと強く疑われるし。