ドナー検査

結局、ドナー検査は9月6日月曜日に行うことにした。9月3日だと、追加の検査が必要になった場合に6日に行うことになるが6日検査ならば7日に行うことが出来る。検査当日に東京に戻ることはあり得ないので、この場合7日の夜の飛行機を予約しておけば追加検査が必要でも必要なくても8日から出勤できることになるからだ。

9月4日帰省。6日検査。7日19時の飛行機で戻ることにした。

6日の検査は朝9時から、①循環器内科の検診、②採血、安静時心電図、ドレッドミル(電極を付けたまま歩行器の上で歩きながら歩行器の角度を上げていく)、ABI検査(動脈硬化検査)、心エコー、肺機能、午後から造影剤CT(肝臓の大きさや血管の走り具合を確認)をやった後に移植外科の先生の診断だった。

検査の中ではドレッドミルがきつかった。日頃運動をしていないため、最後の方は息が上がって下に落っこちそうになるのを必死にこらえていた。終わった時は本当にホッとした。落っこちると体力不足でドナー不適格と診断されかねないと思いながら何とか頑張れた。造影剤CTはこわごわだったが、面白かった。造影剤を注入されると全身が熱くなり、血液に乗って造影剤が全身に運ばれるのが実感できたのだが、血液はこんなにも早く全身を廻っているんだと非常に感心していた。因みに術後1週間くらいの10月20日にも造影剤CTを撮ったのだが、その時はドナー検査の時ほど全身が熱くならなかった。痛みのせいか体力低下のせいか?

すべての検査が終わり移植外科の先生の検診で、今日のところは問題ないこと、CTの結果は外部の検査機関に出して肝臓の大きさを解析剃る必要があるので、ドナになれるかどうかは2週間後くらいになると言われた。成人間の移植の場合、右葉を切除することが一般的だが左葉が小さい場合はドナーになれないということだった。
最後にインタネットで散々調べても特に情報が得られなかった事を聞いた。1995年頃に厚生省の特定疾患に指定されている潰瘍性大腸炎と診断されたことがあり、それでもドナーになれるかということだ。潰瘍性大腸炎は最近増えているというが、潰瘍性大腸炎と生体肝移植のドナーの組み合わせは流石に情報がなかったため、直接聞いてみた。結果、やはり駄目だった。もし本当に潰瘍性大腸炎ならドナーにはなれないとの事だった。潰瘍性大腸炎と診断された経緯とその後の治療等を聞かれた。特に症状があったわけでもなく、健康診断の便潜血検査の結果、要精密検査となり、診断され、その後2年ほど薬を飲んでいたがそれ以外特に治療はしていないこと、10年以上そのまま放置していて、下痢気味であるが日に2,3回程度トイレに行くことを伝えた。それを聞いた先生は潰瘍性大腸炎にしては何もなさすぎるので、潰瘍性大腸炎かどうか検査しましょうということになり、翌日に大腸内視鏡検査を行うことになった。(月曜日にしておいてよかった。)下剤と2リットルの水に溶かして腸を綺麗にする薬をもらって帰った。
9:00からなので、家を7時半頃には出発剃る必要がある。2リットルの薬を飲んで綺麗な便になり、便意が収まるのを待つことを考えると5時過ぎには起きなければ。