ドナー検査2

朝5時過ぎに起きるため、早めに床に付いたが、やはり寝付けなかった。うとうととしてる間に5時になり、早速2Lの作成に取り掛かった。といっても2Lのペットボトルの水を少し飲んで、薬を入れて振るだけ。溶かすのに手間取ったが、なんとか作り終えて飲み始めた。最初は快調に飲み干せるものの、1Lを超える辺りから段々苦しくなってくる。トイレに行っては飲み、言っては飲みしてるうちに7時が近づいてきた。便は大分透明になっていたが、病院に行くまで途中でトイレに行きたくならないようにお腹を落ち着かせなければいけない。7時過ぎに飲み終えて、便も完全に透明になった。お腹が落ち着くまでしばらく待って7時半くらいに家を出ようとしたら、雨が振りそうな、ぎりぎり持ちそうなわかりづらい雲行きだった。スクータで行ってずぶ濡れで行くわけにもいかず、タクシーで行くことにした。すると、途中で土砂降りに。タクシーで正解だった。しかし、国道3号線の通勤ラッシュに捕まり、なかなか先に進めない。イライラしながらも流れに任せるしか無く、途中で「大腸内視鏡の検査だけだし、飛行機には十分間に合うから良いか」と開き直れた。この頃は最初に心配していたトイレは何の心配もなくなっていた。

予定より少し遅れて9時少し前に病院に到着した。移植外科で受付を済まし、消化器内科に行き、大腸内視鏡検査を行った。大腸内視鏡検査自体は十数年前に何度か経験しているので特に心配もなく検査を受けた。薬に弱いのか内蔵の動きを抑える薬だけで意識はあるのに検査中の記憶はあまり無く、スムーズに検査は終了した。
検査終了後に移植外科の先生の診察で検査結果を聞いいた。結果は病変も見られす、10年以上特に症状もないことから、潰瘍性大腸炎ではなかったのではないかとの事だった。これでドナー検査の一応終了し、ドナーになれそうだとなった。ただし、潰瘍性大腸炎と一度言われていることから、原発性胆汁性肝硬変の可能性もあるため、手術1週間前に入院し、肝生検を行う必要があると言われた。また、肝臓の右葉、左葉の比率で左葉が小さい場合はドナーの生命の危険があるため造影剤CTの解析結果を待って正式決定となるとのことだった。造影剤CTの解析結果が2週間ほどかかるとの言うことだったが、普通は大丈夫ということで、手術予定日の打ち合わせを行った。
毎週火曜日が手術日で10月26日は手術を行わない、19日は既に決定した方がいる、ということで10月ならば5日か12日だが、手術が決定しているが5日か12日の何方にするか決定しきれていない方がいてそちらの方が先なので残った日になるとのことだった。ただ、感触としては5日になりそうだとのことだったので、とりあえず12日予定となった。

とりあえず全て決まったので、19時の飛行機で東京に戻り、CTの解析結果を待つことになった。