入院

手術日が10月12日に決まり、肝生検も行うために10月3日に入院することになった。
10月1日まで会社に行き結合試験を終わらせ、特に自分が居なくても住むように引継ぎを行い、2日に帰省、3日に入院した。
3日の昼前に病室に入った。4人部屋だった。隣にいた人は5日に行う移植手術のドナーだった。奥さんにあげるらしい。最初は自分があげると言っていたが、大学生の息子が「親父がドナーになると給料がもらえないし、自分なら休学するだけで済むから」とドナーになると言ったそうだが、検査の結果、左葉が小さすぎてNGで、結局元に戻ったらしい。

病室は9月半ばに出来たばかりの病棟で綺麗だった。日曜日だったため事務の人ではなく、看護師さんに病棟の案内をしてもらった。病棟のシステムにバグがあったらしく、暫くの間テレビ、冷蔵庫を使うためのプリペイドカードは購入せず、看護師さんに貰うとの事だった。バーコードの入ったリストバンドを左手首につけた。2年ほど前に椎間板ヘルニアの手術を千葉でやった時はリストバンドは無かった。また、これまで関東の病院で2回入院したことがあったが関東の病院との時間差に驚かされた。食事の時間は同じだったが、起床時間:7時、消灯10時。次に驚いたのが食事の味付け。関東は薄味だったが、しっかりと塩気が効いていた。

入院翌日に早速肝生検を行った。朝から絶食(飲むのもNG)をして、局部麻酔をしているので器具を刺す時はたいして痛くなかったが、肝臓に刺さるときに衝撃を感じた。その瞬間は結構痛かった。検査後5時間ベッド上で安静にし、19:30にやっと食事にありつけた。夕食は18時なので、とっておいてくれた。そのあとも翌日まではトイレのみ歩行可だった。検査結果は心配された病気もなく、移植OKだった。

最後に7日に胃カメラの検査検査を行った。何度か胃カメラを飲んでるが、喉に塗る薬が気持ち悪いだけで、胃カメラを入れる時はいつもほとんど意識がない。しかし、キツイキツイとみんなが言うので、緊張してしまい、血圧が130以上にまで上がっていてビックリした。生まれて初めて自分の血圧が130を超えているのを見た。
2回の採血と肝生検と胃カメラ以外に検査もなく、ただ寝転んで1週間を過ごした。根っからの怠け者なのか退屈さは一切感じなかった。手術への不安も何故か感じなかった。

手術前日が体育の日だったため、3連休となっているので、手術前の同意書や麻酔科の説明等が8日になった。全身麻酔、硬膜外麻酔、輸血の説明等があった。
血液検査の結果、血小板数が少ないため、硬膜外麻酔を行うかは検討中との事だった。また、輸血は通常ドナーには行わずに済むそうだが、念のための説明とのことだった。麻酔の説明を受けると、いよいよ手術かと思うのだが、今回は大分間があるためイマイチ実感が伴わなかった。