憂欝な日

とうとうこの日になってしまった。民主党の壊滅的な惨敗はどうしようもないだろう。自業自得だ。何故こんなになるのかの自覚がないことが更に負け方を増幅するのだろう。自民党的な政権運営に嫌気が差し、民主党自民党的なものを打破して欲しいとの思いを受けて勝ったのに、やったことといえば、自民党的なやり方を殆ど継承してしまった。
一番の罪は自民党内のリベラルな勢力を落選させることで自民党を極右政党にしてしまい、自分たちが自滅することで極右化した自民党に政権を取らせることだろう。

それにしても、憲法は国民が政府の行為を規定する基本法であることを理解していない自民党前近代的な世界に恥を晒す憲法案を公約として掲げているのに圧勝すると思われることに気分が滅入ってしまう。安倍晋三が「日本を取り戻す」と言ってるが、正確には「戦前の日本を取り戻す」だろう。「人権は生まれながらに持っている」という天賦人権論を真っ向否定している所からも大日本帝国憲法のように天皇によって制限的に与えられているとでもしたいのだろう。

全てがダメダメの極右政党自民党が圧勝するような現実を見ていると、ワイマール憲法下のドイツが辿った道を今の日本がまた辿っているように見えて気分が落ち込んでいく。

自民党に投票する人に聞いてみたい、
 「本当に今の自民党の主張を理解し、それが良いと思ってるのですか?」