TVドラマでの臓器移植

ラストホープというTVドラマの最終回を録画していて、今日見てみた。
嵐の相葉が医者役、過去の回想シーンが多すぎて話の流れが寸断されすぎなどの突っ込みどころ満載だったが、最終回の生体間肺移植はチョットなぁ〜。
術後2,3日でドナーが点滴も無しでレシピエントの見舞いに来れるのか? レシピエントも点滴があまり無かったし。小さい子供も見舞いに来ていた。

自分が肝移植のドナーになった時はそうじゃ無かった。レシピエントは点滴台2台に鈴なりの点滴をセットしていたし、1週間ほどICUに入っていた。自分も通常の肝切除ではなく、右葉後区域切除で予想外の血管があったりして、その施設で初めての輸血を受けるほど難手術だった事もあり10日ほど点滴をしていた。また、レシピエントは術後は免疫抑制剤を多用していることから、子供は雑菌を保有していることが多いとの理由で15歳以下の子供は病棟の中に入ることが出来なかった。

肝移植と肺移植は異なることも多いと思うが、7それにしても安易な描写に思えた。以前に生体肝移植を行ったドラマでも術後の描写が安易なことがあった。
患者も大変だけど、手術と術後管理の大変さをもっと正確に描いて欲しい。あんな大変なことを日常業務としている医者への感謝を込めて強く主張したいと思った。